バラ・サティーナ
2016.12.03(土)
1日が終わってベッドの中に入り、思い切り伸びをする。今の季節なら、ふわふわした柔らかな素材の毛布が、私を迎えてくれる。体の力が抜けていくのを感じながら、眠るための「巣作り」をして、ゆっくりと眠りに落ちてゆく。
なんとも心地よい、至福のひと時だ。
軽く手を伸ばせば、連れ合いの体に触れる。傍らで眠る人がいることは心強いものだ。同じ部屋の中。同じ家の中に、気を遣わない人が居てくれるだけでも、安心感はあるものだが、こうして一つ布団の中で、温もりを感じながら眠れることは、まるで巣穴で眠る動物たちのような、本能的な安らぎを感じる。もうどんな怖い夢も無敵と思いながら、今夜も眠りにつけるのは、連れ合いがいてくれるお蔭だ。
世界中探しても、これほど安心できる場所は他には無い。
そう思えるのは、ここが自分の居場所だと思えることだ。そんな自分の居場所があることは、人が生きていくうえで一番大切なことのようにも思う。
こんな些細な出来事が奇跡的に積み重ねられて、何気なく過ごす日常が出来上がっていく。私は幸せ者だなと思う。