シマアオジ
2016.12.19(月)
そろそろ大掃除のことを考えなくてはならない時期になった。
いつも年末になると、もう少し気候のいい時にやっておけば良かったと後悔する。だが、この季節にやるから、気持ちよく新年が迎えられるのであって、仕方ないのだと思いつつ、面倒な気持ちが勝ってなかなか始められない。
そうこうしているうちに、
「まっいいか…」
となってしまうのが見え見えだ。
そして汚れは積もり積もって、年寄りの家の汚さになってゆく。
その上、もともと近視の強い私の眼も、年相応に近くまで見えにくくなってきた。
都合が良いことに、汚くなっていても、よほどでない限り気にならない。
体がどうのこうのというよりも、全てにおいて、
「まっいいか…」
となってしまっている。
そうは言っても、息子たちだけでなく、その彼女たちもお正月にはやってくる。
「何とかしなければ…」
やっとのことで、
「まっいいか…」
という気持ちを阻止してくれることが見つかった。まだほんの少しだが、訪ねてくる彼女たちに、”見栄”を張りたい気持ちが残っているようだ。
「頑張らねば」
密かに呟いた。