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華凛の日常

日々感じたことや、懐かしい思い出、旅先での出来事など、思いついたことを毎日書いています。

№209 意地


2017.10.21(土)

なんと何と、あっという間に一か月が経ってしまった。
ここのところ、突然襲ってきた真冬の寒さや冷たい雨の為、ちょっとしたマイブームになっていたウォーキングもお休みしてしまっている。

仕事は相変わらず忙しい。

常勤の正社員1人と、午後からのパート勤務1人が同時に辞めてしまったので、その分のしわ寄せがどっと覆いかぶさっているからだ。

だが、有り難いことに、今まで事務仕事をしていなかった歯科衛生士さんたちも手伝ってくれて、何とか乗り越えられそうな感じだ。
見通しがつくということは、忙しくても気持ちが楽になるのだと痛感する。

よく聞いてみると、実は今までにも手の空いた時などに事務仕事を手伝おうかと声をかけた事があったそうだ。だが責任者でもあった辞めた彼女が、事務のことを分からない人が手伝うとぐちゃぐちゃになるから手伝って欲しくないと言ったことで、手伝うことができなかったと始めて知った。

今では人手不足もあり、手伝ってもらえないと回らないこともあるが、一部手伝ってもらうことで、今まで孤立していた事務職と衛生士さんとの距離が縮まった気がする。

確かに、責任を持って最後までやらないといけない事柄もあるし、しばらくは見直しなども必要だから、かえって手間がかかることもあるのは確かだ。

しかし、きちんと内容を伝えれば、代わりにやってもらえることも多い。
なんといっても、自分だけにしか出来ないようなやり方で、仕事を私物化するのはちょっと違う気がするのだ。

実際私自身が、手伝うことを申し出ても、手を出さないでくれと言われたり、何をやっているのかさえも教えてもらえなかったりと、思い出すといろいろなことがあった。
「『分からなかったら聞いてね』と言っているのに、聞いてこないのは、聞かない人が悪い。」そんな理屈を言っていた。彼女のいじめから体調を悪くして辞めて行った人のことも、自分の理屈でダメ出ししていたことを思い出す。

そんな彼女だが、まったく引継ぎも無く、ついに18年も務めた職場を去って行った。

人にはいろんな考えがあるのも確かだ。
自分が知った知識を、他人に簡単に教えたくないという心理も、少なからず分かる気もする。自分にしか出来ないことを沢山作って、自分の立場を強固なものにしたいという気持ちもあったのかも知れない。

そんなことやあんなこと、そして入社以来の様々な軋轢の中で、なんとか険悪にならないように、彼女との関係を取り繕ってきた私だが、こうして彼女が去った今、チキンな私の心の中にも、ほんのちょっとだけだが「意地」が芽生えているのに気が付いた。

皆の力を借りて、しっかり仕事をしていこうと思う。

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