アマドコロ
2017.09.28(木)
ちょうど一週間前、職場の責任者が退職されたことをきっかけに歩き出した。
毎晩、毎晩、歩くコースを考えたりしながら試行錯誤の末、一週間続けてきて、なんとなく落ち着くコースを作り出した。
膝や腰に負担がかからないように気を付けながら、軽くジョギングしたい気分の時には、ほんの少しだけだが”走る”ような雰囲気になってみたりもする。
走れるなんて私にとってはまるで夢のようだ。
大方は、歩幅に気を付けながら、軽く息が弾む程度のスピードで歩く。
夜風が心地よい。
金木犀の香りもする。
近づけば止んでしまう、小さな虫たちの声。
「秋だなぁー。」
などと感慨深く思いながら、夜空を見上げたりしながら歩く。
仕事の現場は、事務の専門が私一人だけになり、誰にも本当の忙しさなど理解されない。
だがそれでもいいではないか。
「天知る地知る己知る」
私は知っている。
怠けることもなく、精一杯のことはしている。
怒鳴ったり、めちゃめちゃなことを言うオーナーの言葉に翻弄されながら、傷つきながら。
それでも私は、出来る限りのことはやっている。
誰に認められることが無くても、自分自身が知っていればいいことだ。
夜風は爽やかに吹いている。
今日という唯一の一日。
そして夜の帳が明ける頃には、また新しい、そして唯一の一日がやってくる。
ウォーキングは、体に良いだけでなく、私にとっては神経に良いことが分かった。