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華凛の日常

日々感じたことや、懐かしい思い出、旅先での出来事など、思いついたことを毎日書いています。

№186 萎える


トンビ
2017.06.08(木)

今日は次男の自転車の登録シールが剥がされているということが分かった。3台所有しているうちの次男の自転車だけが剥がされていたが、実は使っているのは私だ。
次男の自転車については、学生の頃、何度も何度も…、本当に、いったいよくそんなことが出来るなと思うほど、”パンク”させられた経験がある。

お買い物に行っても心は晴れず、何となくモヤモヤしながら帰路に着いた。
桜の季節には花のトンネルになるお気に入りの道を、ゆっくり自転車を漕いで行く。今は葉っぱの緑が美しい。雨が降り出しそうな強めの風が吹き抜けていった。
ふと、何度もパンクさせられていた頃の次男を思い出した。

「母さん、ごめんな。またパンクしてる」
あの、次男の申し訳なさそうな顔。
パンクの修理代がかかることをひどく気にしていた。

自転車を使おうと思って自転車置き場に行くとパンクしている。ということが、何度も繰り返されたら、どんなにか心が折れることだろう。

パンクした自転車を押して、何度も修理に行くのは、きっと辛かったに違いない。
「大丈夫?」
ぐらいしか言えなくて、見守るしかできない私だった。

そう思うと、あの頃の次男って偉かったなとしみじみ思った。

その後も忘れたころに自転車は被害を被っていた。ほとんど自転車を使うことがなくなった次男は、初めて自分のお給料で買った自転車だったが意に介せずで、母親である私の方が、とても腹が立って悲しかった。
そんな次男の自転車を最近私が使うようになって、また時々おかしなことが起こるようになったのだった。
社会人になった次男の一言は、
「ほっとけ」

「そうだった。そう言っていたんだった」
学生だったあの頃よりも、もっとしっかり前を向いて歩いている次男が、たった一言いった言葉を思い出した。

私よりも次男の方が偉いなと、ちょっと誇らしい気持ちになった。
次男の言葉が心に響いて、何も萎えるような大した出来事でもなかったような気がした。

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