サントリナ
2017.03.02(木)
急な仕事が入って、朝から出勤してきた。
どんな職場も大変なことが多いのは同じだが、大きい職場にはそれゆえの、小さい職場にはそれなりの大変さがある。
といっても、私は企業に勤めたことが無い。
ちゃんとした職場とかいうと語弊があるかもしれないが、歯科医院で従業員10人くらいのところで就職していたことが一番多い。
建設関係で事務の仕事をしていた時期もあるが、そこが唯一の「会社」といえる環境だった。
社長や常務、専務、部長などの役職や、一緒にお仕事している「営業さん」たちなど、私にとってはそこだけはまだ”ちゃんとした職場”だった気がする。
その会社に勤めていたころは、パートでも有休があったし、3年目からは少ないながらも賞与も出してくれた。雇用契約書なるものも、初めて交わしたのもこの会社だった。
「会社だとこういうものがあるんだ…」
と、とても新鮮だったのが懐かしく思い出される。
それほど歯科医院というところは、ちゃんとしていない気がする。
有休なんてあるはずもなく、衛生士さんたちもボーナスなど無いところの方がまだ多い気がする。雇用保険さえかけもらえないような歯科医院も多い。
パートで働いていても、何年も時給が上がらないというのは普通の話しだ。
今働いている私の職場も、時給はUPしないと思うし、実際、勤続何年経てば、時給が上がるなどの話しも一切ない。
それでも、求人などで歯科医院の賃金や福利厚生を見ていると、昔よりは労働条件も改善されているところもちらほらでてきたように思う。
だがまだまだ歯科医院のオーナーである院長の、雇用に対する意識が極めて低いように思えてならない。
「院長」と呼ばれる経営者が牛耳るこの世界は、本当に昔から殆ど変わっていない独特の世界だと思う。