山茶花
2016.12.27(火)
旅先で観光地をまわるのも、もちろん楽しいことだが、地元の人たちの生活が感じられる普通の商店街や住宅の中にある小さなお店などへ入るのも面白い。
少しばかり田舎に行くと、ちょっとした物なら何でも揃いそうなお店は、懐かしさが漂うような雰囲気だ。
そんな店先で、干し柿を見つけた。小ぶりの干し柿が6個入って350円。少し白く粉がふいたようになっているし、色も黒くなっている物もある。スーパーで売っている、美しい干し柿とは違うけれど、美味しそうでたまらず手を伸ばした。
甘くてとろけるようだ。まるでスイーツ。自然がくれたお菓子だ。
干し柿を食べるといつも思う。そのままじゃ食べられない渋柿が、こんなに美味しい食べ物になることを発見した最初の人って、本当に凄いなと。
人の手と自然が作ってくれた昔ながらのお菓子。素朴な干し柿を見ていると、心がほっこりするようだった。