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華凛の日常

日々感じたことや、懐かしい思い出、旅先での出来事など、思いついたことを毎日書いています。

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イブの夜



2016.12.24(土)

小さい頃からクリスマスイブの夜は、あのよく売っているチキンの足だった。
生クリームのケーキからチョコレートのケーキに代わり、一番我が家で流行りだったのは、アイスクリームのクリスマスケーキだった。

どうしてケーキを食べるようになったのかよくわからないが、貧しいながらも当時の日本の流行りのままに育った気がする。

なので、どうしてだか未だにクリスマスになると、やっぱりチキンが食べたくなる。子どもたちが大きくなってしまって、さすがにケーキは買わなくなった。何となくだが、夫と私の分の2個だけショートケーキを買う気がしない。どうしてもクリスマスケーキはホールに拘っているのかもしれない。
そこで今年は、コンビニで売っているカップに入ったプリンアラモードにしてみた。これなら小さいながらも”丸”である。

ローソクを灯すことも、音楽をかけることも無いが、チキンとサラダ、そして野菜たっぷりのポトフ。それに何故だか、少しばかりのお刺身。それらの物を食べた後、プリンアラモードを二人で食べた。かなり満足した気分になった。

子どもたちが居ないと、クリスマスといっても料理に気合が入らない。

「美味しい物をたくさん食べさせてあげたい」
と、子どもたちに対して思うのは本能なのだろうか。

かといって夫のことを気にかけてないわけではない。
だが、夫の為となると、美味しい物というより、低カロリーで栄養のバランスの良い物に気持ちが行ってしまって、何だかもうそこには、ただひたすら美味しい物を沢山という気持ちではなくなってしまう。

おかしなものだ。

今は亡き義父と義母が住んでいた家へ夫と遊びに行くと、老齢の義母が、夫の好きなものを食べさせてあげようと準備して待ってくれていたことを思い出す。

母親とは、どんなに自分が年老いても、どんなに子どもが成人しても、たとえ子どもが年を重ねていい大人になっていても、
「食べさせてやりたい」
という気持ちは消えないものなのだと、懐かしいような気持ちで義母の事を思い出した。

私も義母の気持ちがもっともっとこれから分かるようになるんだと思いながら。

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