ワタ
2017.02.19(日)
最近特にお菓子作りやお料理にはまっているが、私にとってお料理は、調理するだけでなくストレスが発散できることだと思う。
実際に作るまでに、手持ちの食材を確認したり献立を考えたり、そして、買い出ししたりと大変だが、それでも”作る”という楽しさと、出来上がって食べるという楽しみがあるので、料理は格別な気がする。
様々な食材を手に取り、それぞれの感触や匂いを感じながら出来上がりをイメージして調理していくのはとても楽しい。味付けは科学の実験のようでもあり、脳に刻まれた味覚を通して、遠い過去の記憶を蘇らせる作業のようにも感じる。
知らないうちに調理に集中して、それ以外のことからしばらく心を遠ざけることができ、料理が出来上がったころには、すっかり気分転換ができているように思うのだ。
他にも心を整えるのに良いもはいろいろある。
今はやらないが、若い頃はエレクトーンをやっていたこともあったので、
「ヘッドホンをしてエレクトーンの練習をする」
というのもある。
編み物や刺繍も好きなので、そういうことをするのも心が落ち着くことだった。
今はお庭が無いのでできないが、草むしりとか花がら積みも、黙々と作業することでとても心がすっきりしたことを覚えている。
お花を活けることも集中力がいるので、気分がしゃんとする。あの枝や茎を切る瞬間の張りつめた感覚。そして部屋に響く花ばさみの音。鋭い剣山と指先を濡らす花器に張った水。そして漂う花の香り。全てが私を見つめるているようで、凛とした空間があったことを思い出す。
花たちに心を整えさせてもらえる場所だった。
どれも集中して作業をすることで、心が落ち着くことはとても不思議だ。昔から人はそうやって、様々なことを通して心を回復させる術を身に着けてきたのかもしれない。
(アメブロ 花の夢 掲載)