アセビ
2017.02.01(水)
今朝テレビを観ていて、マスク依存症というものがあるのを知った。
やはり…といった感じで、驚きはしなかった。
それというのも少し前に風邪をひいて、咳が出るので仕方なく、職場でマスクをしていた。
その時に、自分の顔の表情が他人に知られないという気楽さがあることを初めて知ったからだ。
最近は風邪をひいていなくても、予防のためだったり、花粉症の為だったりと、マスク姿の人をみても、見慣れた感じがする。
けれど私自身は殆どマスクをしたことが無かったので、反射的に「むかっ」とくるようなことを平気で言うような人がいる今の職場では、マスクをつけている方が気が楽だと分かったのだ。
テレビの中でも言っていたが、まるで「マスクに守られている」ような気持になるのだという。
マスクをつけていれば無理に笑顔を作ったり、相手に自分の気持ちを知られないように、気持ちを抑えたりしなくていいし、何より「ぶすっと」した顔をしていても、誰にも知られないのだから、それは楽に違いない。
でもその時ふと思ったのだった。
私はそんな風に「楽」をとっていたら、何かあとで大きなしっぺ返しにあいそうな気がした。
誰にも見えないからといって、嫌な気持ちをどんどんマスクの下で膨らませていくような、そんなゾッとするような感覚だ。
本当はそんな嫌な自分が存在しているのだが、人の目があるだけでなく、やっぱりお天道様の目があるから、なんとか人として取り繕って生きているのかも知れない。
「マスクや…恐ろし恐ろし」だった。