イソヒヨドリ
2017.06.17(日)
先日料理をしていて、あまりにも自分が真剣な顔で作っていることに気が付いた。真剣と言えば聞こえはいいが、何だかものすごく怖い顔をして作っていたような気がしてハッとしたのだった。
最近は腰痛があることでも、筋力が低下していることがよく分かるが、鏡に映る顔を見ると、そこにも筋力の衰えを感じる。
私がまだ若かった頃、母が何か怒っているのかと思って尋ねると、全くそんなことは無く、そんな風に見えていることに母が酷く驚いていたことを思い出した。
年をとれば、それでなくてもあちこち痛かったり、少し動いただけで疲れてしまって、表情も暗くなりがちかもしれないが、実は本人は普通にしているつもりでも、険しい表情に見えがちなのではないかと思う。
私自身も母と同じように老いを感じるようになったことで、外出した時や職場にいるときは、意識して口角を上げるようにはしているが、自宅で一人料理をしているときには、そんなことを考えてもみなかった。
だがこんなに怖い顔で調理をしていては、材料たちも委縮してしまいそうだ。
「美味しくなってね」と言霊(コトダマ)をかけるだけでなく、作っているときも笑顔でニコニコしていれば、美味しくなること間違いなしの気がするのは私だけだろうか。