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華凛の日常

日々感じたことや、懐かしい思い出、旅先での出来事など、思いついたことを毎日書いています。

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読書と涙


2016.11.19(土)
昨夜は本を読みながら泣いてしまいました。

どうしようもなく涙が流れて、それは久しぶりに流す涙でした。横で夫が眠っているので、泣いていたら心配するだろうし、理由を知られたら恥ずかしいし。そんな思いがあって、思いっきり泣くことができなくて、こらえるのが大変でした。(笑)

今読んでいる作品は吉本ばななさんの「キッチン」です。有名な作品だけど、まだ読んでいなかったので、2か月くらい前に電子書籍で購入してありました。
私の中で時々読書ブームがあって、その時に読みたい本をいろいろ選んで購入しておきます。購入した勢いのまま読み終える本もあれば、iPhoneの中に入ったままの物もあります。

また読みたくなったら読めばいいやと放っておきましたが、ちょうど今、また本が読みたいという頃合いになってきたようです。
不思議なことだけど、本からはいつも何かその時の自分に必要なメッセージがもえるように思います。だから、無理やり読まなくても、その本との出会いの時期がちゃんとあるように思うのです。

そしてそういう時の読書は、時間も空間も無くなって、本の中に入ってしまえるような心持ちでとても楽しいものです。


この年になると、涙腺が緩くなるのか、テレビを見ていても映画を観ていても、すぐに感動して涙が溢れそうになります。でも大人になれば、自分が本当に辛いときに泣けるかといえば、辛いことが大きいほど、逆に笑うしかない気分になる気がします。


笑って何とかしのいで、傷ついた心を見ないようにして、とりあえず明日を生きる。自分でその傷と向き合うことさえなかなかできないで、時間に癒してもらうしかないようなことも、人生には起きるものです。泣けない大人はいっぱいて、そんな毎日をみんな送っているように思います。辛い気持ちを癒す涙を我慢していると、涙が溜まるだけじゃなく、心の中にも黒い汚れみたいなものが溜まってしまうような気がします。

昨夜のように作品を読んで涙を流すと、心が軽くなるだけでなく、面白いことに眼自体もスッキリしてとても気持ち良いです。
私の場合ですが、時々、こうして涙を流して、心と眼を綺麗にするのが、一番良いようです。

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