シロガシラ
2016.12.13(火)
九州を旅して影響を受けたことが3つある。
一つは柚子胡椒。もう一つは鶏の胸肉。そしてさつま揚げだ。
毎朝朝食はお蕎麦と決めて早10年以上が経つ。夫婦揃って蕎麦好きなので、飽きるということがない。そこで欠かせないのが、夫は柚子七味。私は柚子胡椒だ。
九州を旅するまでは、この柚子胡椒は全く身近なものでは無かった。なのに、今はこれがないとどうも物足りない。香りといいピリッとした辛味といい、たまらなく美味しい。
もう一つの鶏の胸肉は、お正月の定番に胸肉のたたきを毎年作っていたが、その時くらいしか美味しいと感じたことが無かった。調理するとどうも固くなってぱさぱさするようで、私にとってはお財布に優しい食材なのに、どうも使いづらく手が出しにくい物の一つだった。
だが、大分のとり天を食べてからというもの、目からうろこ。熱々の天ぷらの激ウマに魅了され、旅から戻ると何度となく家でも作るようになった。夫や子どもたちにも好評で、ポン酢で食べるとさっぱりして、いくらでも食べることが出来る美味しさだ。
最近では、薄めにカットしてカツにしたり、ささみの代わりに蒸してサラダにトッピングしたりと、胸肉が身近な物になった。
そして最後にさつま揚げ。
鹿児島で揚げたてのさつま揚げを食べたときの驚きは、今まで食べていた物は何だったのかという思いになったものだ。
揚げたての本場の物にかなうものはないと思うが、さつま揚げ全般に対する見方が変わった気がする。
島国の日本は海のそばに行けば、必ず美味しい魚が沢山取れて、すり身にして揚げるという保存方法があるが、私にとってのこれらの練り物は、おでんの具ぐらいの認識で、そんなに美味しい物とは思わなかった。
今朝も柚子胡椒を入れたお蕎麦を食べながら、遠い九州での美味しい物との出会いを思ったひと時だった。