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華凛の日常

日々感じたことや、懐かしい思い出、旅先での出来事など、思いついたことを毎日書いています。

№122 手遊びうた


アスチルベ
2017.03.16(木) 

台所で用事をしていると、次男がやってきて、何か食べるものはないかとのたまう。



口ずさんでいるのは懐かしい手遊びうた。『おべんとうばこのうた』だ。
「これっくらいの お弁当箱に
 おにぎり おにぎり ちょいとつめて♪」


その先が分からず、そこばかり繰り返して、冷蔵庫を物色していた。



私もつられて口ずさむが、どうもその先の歌詞が思い出せない。


「なんちゃら生姜に ごま塩ふって」


ここまで歌うと、
「次は確か、2で、ニンジンさん
 3でサクランボさん、4でシイタケさん、5でごぼうさん」



そうすると、どんどん楽しくなって、
「穴のあいたレンコンさん、スジを取ったふき」
と、次男と二人歌い終わった。



実は今日お買い物に行ったスーパーで、めずらしくフキが出ていた。筍も小さいが並び始めたようだが、お高くて手が出ない。それでフキを買ってきて、茹でたりスジを取ったりして、お料理に使った。鮮やかな色に茹であがったフキは、香りもよく春らしい気分にさせてくれたところだった。



ところで、手遊びうたの3のサクランボが、歌っていてなぜかしっくりこない。本当にサクランボだったのだろうかと、次男に言うと、直ぐに調べてくれた。



「母さん、やっぱりサクランボだよ。サンドイッチバージョンもあるってさ。」



分からなかったなんちゃら生姜のところも、
「きざみしょうが」だと教えてくれた。



片づけを終えて、自分でもググってみた。
子どもたち相手に、よくこの歌を歌いながら遊んだものだ。



一番最後の、「スジを取ったフキ」のところで、ふぅー!っと息を吹きかけて、子どもたちの首筋をこちょこちょとくすぐると、子どもたちもきゃぁきゃぁ大騒ぎだった。



と、ふと、ググった歌詞をよくみると…。
なんと、「スジを取った」ではなく「すじのとおった ふき」
と、なっている。



ずぅーっと、ふきはスジを取るものだから、そう思い込んでいた。


「だが待てよ…これが本当の歌詞なのかな?」


と、いろいろ検索していると、なんと原作者の方が、歌詞が違うことを自身のHPで出しておられた。




「おにぎり おにぎり ちょいとつめて」
だそうで、これは私も正解だったが、次の、
「きざーみしょうがに ごま ふりかけて」
が正解で、
「あぁー!そうだった!」
と、思い出した。



だが知りたかった、最後のふきのところは、特に記載されていなかったので、きっと、
「すじのとおった ふき」
なんだろうなと思う。




フキと言えば、私が子どもの頃には、よくスジをとるお手伝いをさせられた。子どもの私には、たいして美味しいとも思えないフキのスジとりは、めんどくさくて嫌なお手伝いとして記憶に残っている。



きっとそういった自分の思い出が、歌詞を変えてしまったのだろう。



原作者の香山美子(こうやま よしこ)さんには申し訳ないが、とてもいい加減に歌っていたようだ。けれど、手遊びしながら子どもたちと楽しい時間を過ごした思い出がよみがえって、そして、何十年ぶりかで間違いが分かって、思わずひとりで笑ってしまった出来事だった。


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